Designers Morph について

我々のブリードコンセプトは「交雑を避ける」であった。しかし1997年のJaguar Capet Python の出現による、カーペットパイソンにおける色彩変化の多様な可能性を筆頭に、2000 年のCarpet Python に属する学名に変化があり、(勝手な学者が多すぎるためらしいが)Morelia s variegata コモンカーペット、イリアンジャヤ、ノーザンと言われていたものが、細分化。
Morelia s variegata コモン、ノーザン
Morelia s harrisoni イリアンジャヤ
になり、Morelia s macdowelli コースタルカーペットがvariegata 群に属す、つまり事実上macdowelli という学名は消滅という馬鹿げた学者の論文が通ってしまった。

これについて見解は、2通りに分かれ、
1.決定されたものに従う
2.納得するものは取り入れ、それ以外は過去に認知度が強かった学名を使う

注:混沌となりすぎている感があるので、当ウェブサイト内でにカーペットパイソンのTaxonomic History 分類学的歴史の説明を掲載しようと考えております。

しかし、海外ではこのいつまで経ってもハッキリしない問題を原点に返り、Morelia Spilota(ダイヤ) を基亜種とし、それ以外をカーペットとする動きが活発化しております。(Bredli セントラルは別種)
よって、クロスでは無い、亜種間で、奇麗な個体が作出できればイイじゃん!的な考えが進んできている。

我々としても、これは避けられない事と、検証しなければならない事と、考えを改め、今回のDesigners Morph に挑戦した次第である。

◆2007 デザイナーズモルフ第1号の誕生

♂親JAN はPure macdowelli Jag で現在はvariegata
♀親のSENSE はPure variegata で現在はharrisoni

いずれにせよ現在過去を問わなければ、variegata 群に属すという考え方もできる訳だ。
(KENTAROは、今だ好ましいとは思っていないが・・・・)
しかし、今回ハッチしたベビー達を見ていると、確かに今までには無い多彩なバリエーションを持っていることに驚き、そして「今後の可能性」に期待を抱いたのも事実。
また、Designers Morph という表現をしているものの、「クロスブリード」には変わりないことから、比較的ローコストで、より奇麗な個体を提供することが出来るというカーペットファンにとっての大きなメリットがあることも事実である。

上記の件につき、海外ブリーダーとの密な情報交換と動向に随時注意を払い、世界的検知に立ち、慎重に進めて行きたい。

- - - - - 2 0 0 7 年現在、当店調査による主なDesigners Morph の種類- - - - - - -
・?%Diamond Jungle
・50% Jungle Jaguar
・75%Diamond Jungle Jaguar
・50% &75% Irianjaya Jaguar
・50%Granite(variegata) Jaguar
・50%Zebra(Jungle) Jaguar
・Het Albino50%(variegata) Jaguar
・50% Bredli Jaguar
e.t.c.

◆50% Irianjaya Jaguar ブリードによって判ったこと

●サイズ
純粋なコースタルおよびイリアンジャヤと比較すると、小さくなる傾向が見られるようだ。

●パターンと色彩
パターンは減らされ明色彩は強められる傾向。
コースタルジャガーと比較すると、イリアンジャヤジャガーのパターンは減少傾向を示すが、シブリングスはその正反対で、パターンはランダムなモザイク状で、より複雑になる個体が多い。
またイリアンジャヤの血を入れることにより、赤、オレンジ、黄色の色素を強める傾向があり、これはシブリングスも同様である。

それは特に”レッド、オレンジもしくはピーチベリー”と呼んでも良いほどに、腹部にまでも赤色素がおよんでくる。
しかしその赤は成長と共に黄への変化のサインであることは、海外のブリード結果からも疑う余地は無い。
これらの要因が、欧米で人気となっている大きな理由であると推測する。
イリアンジャヤジャガーの第2 の世代( 75% ) = 50%Irianjaya Jaguar x100%Irianjya では、さらにその傾向に拍車が掛かるようだ。
しかし、それはジャガーの魅力のひとつでもある、柄の入らない背中の中心部に縞模様を示す傾向があることはジャガー作出上において注意するべき点である。


75%Irianjaya Jaguar hatching

After first shed

12 months

また、色彩の変化は体色だけに留まらず、目にも現れる。それは、少数ではあるが、時にメタリックブルーやブルーイッシュといった「青み」のあるカラーの目を持つ個体が確実に産まれる傾向を示している。


Metarlic Blue eyes

Metarlic Blue eyes

Bluish eyes

注意事項:Designers Morph を当店(ID を発行)及び、それ以外でお求めの際には、必ずその個体の両親を把握するようにして下さい。また、その個体を繁殖に使用する際には、その系統が判別できるよう、何らかの記録を残すことをお勧めします。
また、売買、譲渡する際、新たな飼育者様にも十分な説明とID と共に譲渡するよう心掛けて下さい。
それは、すでに交雑が進行しているMorelia spilota「種の保存」の今後にも、多大な影響を与えてしまう危険性を示唆することであり、Morelia 属を愛するファンとしての重要な役割であると言っても過言ではありません。

Morelia Reptor
KENTARO

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